MacでVisual Studio Codeを使ったPython開発環境の構築

Visual Studio Codeとは

Visual Studio Code(VS Code)は、Microsoftが開発した無料のソースコードエディタです。軽量でありながら、多くの機能を持つこのエディタは、Pythonをはじめとする多くのプログラミング言語の開発に対応しています。

VS Codeは、拡張機能を追加することで機能をカスタマイズできます。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせて環境を構築することができます。特にPython開発においては、専用の拡張機能を追加することで、シンタックスハイライト、コード補完、デバッグ、ユニットテストなど、Python開発に必要な機能を一通り揃えることができます。

また、VS Codeはクロスプラットフォーム対応しており、Windows、Mac、Linuxの各OSで利用することができます。これにより、異なるOS間での開発環境の一貫性を保つことが可能となります。

以上のような特徴から、VS Codeは世界中の開発者に広く利用されています。特にPython開発においては、その柔軟性と拡張性から多くの開発者に支持されています。今回は、そのVS Codeを使ったPythonの開発環境の構築方法について解説します。

MacでのPython環境の準備

MacにはデフォルトでPythonがインストールされていますが、バージョンが古いかもしれません。最新のPythonを使用するためには、手動でインストールする必要があります。以下に、MacでPython環境を準備する手順を説明します。

  1. Homebrewのインストール: Homebrewは、Mac用のパッケージ管理システムです。ターミナルから簡単にソフトウェアをインストール、アンインストール、更新、検索することができます。以下のコマンドでHomebrewをインストールします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
  1. Pythonのインストール: Homebrewを使用してPythonをインストールします。以下のコマンドをターミナルに入力します。
brew install python

これで、Python 3がインストールされます。python3と入力すると、Python 3のインタープリタが起動します。

  1. pipの確認: Pythonをインストールすると、Pythonのパッケージ管理システムであるpipも一緒にインストールされます。以下のコマンドでpipが正しくインストールされていることを確認します。
pip3 --version

以上で、Mac上でPythonを実行するための基本的な環境が整いました。次に、Visual Studio Codeのインストールと設定に進みます。

Visual Studio Codeのインストール

Visual Studio Codeは公式ウェブサイトからダウンロードしてインストールすることができます。以下に、MacでVisual Studio Codeをインストールする手順を説明します。

  1. Visual Studio Codeのダウンロード: まず、Visual Studio Codeの公式ウェブサイトにアクセスします。ダウンロードページから、Mac用のインストーラをダウンロードします。

  2. インストーラの実行: ダウンロードしたインストーラを開きます。指示に従ってインストールを進めます。

  3. Visual Studio Codeの起動: インストールが完了したら、アプリケーションフォルダからVisual Studio Codeを起動します。

以上で、Visual Studio Codeのインストールは完了です。次に、Python開発に必要なプラグインのインストールと設定に進みます。

Pythonプラグインのインストール

Visual Studio Codeは、Python開発をサポートするための専用のプラグインを提供しています。このプラグインをインストールすることで、シンタックスハイライト、コード補完、デバッグ、ユニットテストなど、Python開発に必要な機能を一通り揃えることができます。以下に、Pythonプラグインのインストール手順を説明します。

  1. 拡張機能ビューの開き方: Visual Studio Codeの左側のアクティビティバーにある四角いアイコンをクリックすると、拡張機能ビューが開きます。

  2. Pythonプラグインの検索: 検索ボックスに”Python”と入力し、検索結果から”Python”(Microsoftが提供)を選択します。

  3. Pythonプラグインのインストール: “インストール”ボタンをクリックすると、Pythonプラグインのインストールが始まります。

  4. Pythonプラグインの有効化: インストールが完了したら、”リロード”ボタンをクリックしてPythonプラグインを有効化します。

以上で、Pythonプラグインのインストールと有効化が完了しました。これで、Visual Studio Code上でPythonのコードを書き、実行する準備が整いました。次に、Pythonスクリプトの作成と実行方法について解説します。

Pythonスクリプトの作成と実行

Visual Studio Codeを使ってPythonスクリプトを作成し、実行する方法を以下に説明します。

  1. 新しいファイルの作成: Visual Studio Codeの左上にある「ファイル」メニューから「新規ファイル」を選択します。新しいタブが開きます。

  2. Pythonスクリプトの作成: 新しいタブでPythonのコードを書きます。例えば、以下のようなコードを書くことができます。

print("Hello, World!")
  1. ファイルの保存: コードを書いたら、ファイルを保存します。ファイル名は任意ですが、拡張子は.pyとします。例えば、「hello.py」という名前で保存することができます。

  2. Pythonスクリプトの実行: 保存したPythonスクリプトを実行します。Visual Studio Codeの右上にある「再生」ボタン(またはF5キー)をクリックすると、スクリプトが実行されます。

以上で、Visual Studio Codeを使ってPythonスクリプトを作成し、実行する方法について説明しました。これで、Pythonの開発環境が整いました。次に、Pythonのコードを書き、実行する際の注意点やヒントについて解説します。

まとめ

この記事では、MacでVisual Studio Codeを使ってPythonの開発環境を構築する方法について説明しました。まず、Pythonの環境をMacに準備し、次にVisual Studio Codeをインストールしました。その後、Python開発に必要なプラグインをインストールし、Pythonスクリプトの作成と実行方法を解説しました。

Visual Studio Codeは、その拡張性と柔軟性から多くの開発者に支持されています。特にPython開発においては、シンタックスハイライト、コード補完、デバッグ、ユニットテストなど、Python開発に必要な機能を一通り揃えることができます。

これらの手順を踏むことで、Pythonの開発環境が整い、Pythonのコードを書き、実行する準備が整いました。これからPythonのコードを書く際には、この記事が参考になれば幸いです。

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