while文の基本的な使い方
Pythonのwhile文は、指定した条件が真(True)である限り、ブロック内のコードを繰り返し実行します。基本的な書き方は以下の通りです。
while 条件式:
実行する処理
例えば、1から10までの数字を順に出力するプログラムは次のように書けます。
i = 1
while i <= 10:
print(i)
i += 1
このプログラムでは、i
が10以下である間、i
を出力し、i
に1を加えています。i
が11になると、i <= 10
の条件が偽(False)となり、whileループが終了します。このように、while文は条件が真である間は何度でも指定した処理を繰り返します。そのため、ループの終了条件を適切に設定することが重要です。さもなければ、無限ループとなりプログラムが停止しなくなる可能性があります。この点には注意が必要です。
while〜elseの活用法
Pythonのwhile文には、else節を追加することができます。これは、while文の条件が偽(False)になったときに一度だけ実行されるブロックです。基本的な書き方は以下の通りです。
while 条件式:
実行する処理
else:
条件が偽になったときの処理
例えば、1から10までの数字を順に出力し、最後に「終了しました」と表示するプログラムは次のように書けます。
i = 1
while i <= 10:
print(i)
i += 1
else:
print("終了しました")
このプログラムでは、i
が10以下である間、i
を出力し、i
に1を加えています。i
が11になると、i <= 10
の条件が偽(False)となり、whileループが終了し、else節の「終了しました」が出力されます。
このように、while〜else文は、ループが正常に終了したかどうかを確認するのに便利です。ただし、while文からbreak
文で抜け出した場合、else節は実行されません。この点には注意が必要です。具体的な使い方については、「breakと無限ループの理解」の節で詳しく説明します。
breakと無限ループの理解
Pythonのwhile文では、break
文を使ってループを途中で終了することができます。これは、特定の条件が満たされたときにループを抜け出すために使用します。基本的な書き方は以下の通りです。
while 条件式:
実行する処理
if 条件式:
break
例えば、1から10までの数字を順に出力し、5を出力したらループを終了するプログラムは次のように書けます。
i = 1
while i <= 10:
print(i)
if i == 5:
break
i += 1
このプログラムでは、i
が5になると、i == 5
の条件が真(True)となり、break
文が実行され、whileループが終了します。その結果、6以降の数字は出力されません。
また、while文を使うときは無限ループに注意する必要があります。無限ループとは、終了条件が設定されていないか、あるいは終了条件が満たされることがないために、ループが永遠に続いてしまう状態を指します。無限ループはプログラムが停止しなくなるため、適切な終了条件を設定することが重要です。
以上が、Pythonのwhile文におけるbreak
文の使い方と無限ループの理解についての説明です。この知識を活用して、効率的なコードを書くことができます。次の節では、continue
文の使い方について詳しく説明します。お楽しみに!
continue文の使い方
Pythonのwhile文では、continue
文を使ってループの現在のイテレーションをスキップし、次のイテレーションに直接進むことができます。これは、特定の条件が満たされたときに現在のループをスキップするために使用します。基本的な書き方は以下の通りです。
while 条件式:
if 条件式:
continue
実行する処理
例えば、1から10までの数字を順に出力し、5をスキップするプログラムは次のように書けます。
i = 0
while i < 10:
i += 1
if i == 5:
continue
print(i)
このプログラムでは、i
が5になると、i == 5
の条件が真(True)となり、continue
文が実行され、print文がスキップされます。その結果、出力される数字の中に5は含まれません。
このように、continue
文は特定の条件下でループの一部をスキップするために使用します。ただし、continue
文は現在のループだけをスキップし、ループ自体は続行されます。ループを完全に終了するにはbreak
文を使用します。
以上が、Pythonのwhile文におけるcontinue
文の使い方についての説明です。この知識を活用して、効率的なコードを書くことができます。次の節では、「for文とwhile文の違い」について詳しく説明します。お楽しみに!
for文とwhile文の違い
Pythonには、繰り返し処理を行うためのfor
文とwhile
文の2つの主要なループ構造があります。これらは似ていますが、それぞれ異なる状況で使用されます。
for文
for
文は、シーケンス(リストやタプル、文字列など)の各要素に対して処理を行います。基本的な書き方は以下の通りです。
for 変数 in シーケンス:
実行する処理
例えば、リストの各要素を順に出力するプログラムは次のように書けます。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
for i in numbers:
print(i)
このプログラムでは、リストnumbers
の各要素が順にi
に代入され、その値が出力されます。
while文
一方、while
文は、指定した条件が真(True)である限り、ブロック内のコードを繰り返し実行します。基本的な書き方は以下の通りです。
while 条件式:
実行する処理
例えば、1から5までの数字を順に出力するプログラムは次のように書けます。
i = 1
while i <= 5:
print(i)
i += 1
このプログラムでは、i
が5以下である間、i
を出力し、i
に1を加えています。
まとめ
for
文は、シーケンスの各要素に対して処理を行う場合に使用します。一方、while
文は、特定の条件が満たされている間、処理を繰り返す場合に使用します。これらの違いを理解することで、適切な状況で適切なループ構造を選択することができます。以上が、Pythonのfor
文とwhile
文の違いについての説明です。この知識を活用して、効率的なコードを書くことができます。次の節では、「Pythonのループ制御について」詳しく説明します。お楽しみに!