if文の基本構造
Pythonのif文は、特定の条件が満たされた場合に特定のコードを実行するための制御構造です。基本的な構造は以下のようになります。
if 条件:
# 条件が真（True）の場合に実行されるコード
ここで、条件は真（True）または偽（False）を返す任意の式で、この条件が真である場合にのみ、if文の中のコードが実行されます。
例えば、以下のコードでは、変数xが10より大きい場合にメッセージを表示します。
x = 15
if x > 10:
print("xは10より大きいです")
このコードを実行すると、”xは10より大きいです”というメッセージが表示されます。なぜなら、x > 10という条件が真（True）だからです。もしxが10以下であれば、if文の中のprint関数は実行されません。これがPythonのif文の基本的な使い方です。この基本的な構造を理解することで、より複雑な条件分岐を作成することが可能になります。
if文で複数条件の指定：and（全て満たす）を使う
Pythonのif文では、and演算子を使用して複数の条件を指定することができます。and演算子は、全ての条件が真（True）である場合にのみ真を返します。以下にその基本的な使用方法を示します。
if 条件1 and 条件2:
# 条件1と条件2が両方とも真（True）の場合に実行されるコード
例えば、以下のコードでは、変数xが10より大きく、かつ20より小さい場合にメッセージを表示します。
x = 15
if x > 10 and x < 20:
print("xは10より大きく、かつ20より小さいです")
このコードを実行すると、”xは10より大きく、かつ20より小さいです”というメッセージが表示されます。なぜなら、x > 10とx < 20という両方の条件が真（True）だからです。もしxが10以下であったり、20以上であれば、if文の中のprint関数は実行されません。
このように、and演算子を使用することで、複数の条件が全て満たされた場合にのみ特定のコードを実行することができます。この機能は、より複雑な条件分岐を作成する際に非常に便利です。次に、or演算子を使用した条件指定について説明します。
if文で複数条件の指定：or（いずれかを満たす）の活用
Pythonのif文では、or演算子を使用して複数の条件を指定することができます。or演算子は、いずれかの条件が真（True）である場合に真を返します。以下にその基本的な使用方法を示します。
if 条件1 or 条件2:
# 条件1または条件2のいずれかが真（True）の場合に実行されるコード
例えば、以下のコードでは、変数xが10以下、または20以上の場合にメッセージを表示します。
x = 25
if x <= 10 or x >= 20:
print("xは10以下、または20以上です")
このコードを実行すると、”xは10以下、または20以上です”というメッセージが表示されます。なぜなら、x <= 10またはx >= 20といういずれかの条件が真（True）だからです。もしxが10より大きく、かつ20より小さい場合、if文の中のprint関数は実行されません。
このように、or演算子を使用することで、複数の条件のいずれかが満たされた場合に特定のコードを実行することができます。この機能は、より複雑な条件分岐を作成する際に非常に便利です。次に、andとorを組み合わせた条件指定について説明します。
if文の複雑な指定：andとorを組み合わせて使う
Pythonのif文では、andとorを組み合わせて複雑な条件を指定することができます。以下にその基本的な使用方法を示します。
if (条件1 and 条件2) or 条件3:
# 条件1と条件2が両方とも真（True）である、または条件3が真（True）の場合に実行されるコード
この例では、条件1と条件2が両方とも真であるか、条件3が真である場合に、if文の中のコードが実行されます。括弧()を使用して、どの条件が先に評価されるべきかを明示的に指定することができます。
例えば、以下のコードでは、変数xが10以下、または20以上である、または変数yが5である場合にメッセージを表示します。
x = 25
y = 5
if (x <= 10 or x >= 20) and y == 5:
print("xは10以下または20以上で、かつyは5です")
このコードを実行すると、”xは10以下または20以上で、かつyは5です”というメッセージが表示されます。なぜなら、x <= 10またはx >= 20といういずれかの条件が真（True）であり、かつy == 5という条件も真（True）だからです。もしxが10より大きく、かつ20より小さい場合、またはyが5でない場合、if文の中のprint関数は実行されません。
このように、andとorを組み合わせることで、より複雑な条件分岐を作成することが可能になります。次に、elseを使用した条件分岐について説明します。
if文で複数の条件分岐：elseの役割と利用法
Pythonのif文では、elseを使用して条件が偽（False）の場合に実行されるコードを指定することができます。以下にその基本的な使用方法を示します。
if 条件:
# 条件が真（True）の場合に実行されるコード
else:
# 条件が偽（False）の場合に実行されるコード
例えば、以下のコードでは、変数xが10より大きい場合とそうでない場合で異なるメッセージを表示します。
x = 5
if x > 10:
print("xは10より大きいです")
else:
print("xは10以下です")
このコードを実行すると、”xは10以下です”というメッセージが表示されます。なぜなら、x > 10という条件が偽（False）だからです。もしxが10より大きい場合、if文の中のprint関数は実行され、”xは10より大きいです”と表示されます。
このように、elseを使用することで、条件が偽の場合に特定のコードを実行することができます。この機能は、条件分岐を作成する際に非常に便利です。次に、elifを使用した条件分岐について説明します。
if文でより多くの条件分岐：elifの活用方法
Pythonのif文では、elifを使用して複数の条件を指定し、それぞれに対応するコードを実行することができます。以下にその基本的な使用方法を示します。
if 条件1:
# 条件1が真（True）の場合に実行されるコード
elif 条件2:
# 条件1が偽（False）で、条件2が真（True）の場合に実行されるコード
else:
# すべての条件が偽（False）の場合に実行されるコード
例えば、以下のコードでは、変数xの値に応じて異なるメッセージを表示します。
x = 15
if x < 10:
print("xは10未満です")
elif x < 20:
print("xは10以上、20未満です")
else:
print("xは20以上です")
このコードを実行すると、”xは10以上、20未満です”というメッセージが表示されます。なぜなら、x < 10という条件が偽（False）で、x < 20という条件が真（True）だからです。もしxが10未満または20以上であれば、それぞれ対応するメッセージが表示されます。
このように、elifを使用することで、複数の条件を指定し、それぞれに対応するコードを実行することができます。この機能は、複数の条件分岐を作成する際に非常に便利です。次に、Pythonの簡潔な文法：if文を一行で表現する方法について説明します。
Pythonの簡潔な文法：if文を一行で表現する
Pythonでは、if文を一行で表現することができます。これは、コードを簡潔に書くための方法で、特に短いコードブロックを書く際に便利です。以下にその基本的な使用方法を示します。
# 一行でのif文の書き方
実行するコード if 条件 else 実行するコード
この一行のif文は、以下の通常のif文と同等です。
if 条件:
実行するコード
else:
実行するコード
例えば、以下のコードでは、変数xの値に応じて異なるメッセージを一行で表示します。
x = 15
print("xは10以上です") if x >= 10 else print("xは10未満です")
このコードを実行すると、”xは10以上です”というメッセージが表示されます。なぜなら、x >= 10という条件が真（True）だからです。もしxが10未満であれば、”xは10未満です”と表示されます。
このように、一行のif文を使用することで、コードを簡潔に書くことができます。ただし、一行のif文はコードの可読性を下げる可能性があるため、適切な場所で使うことが重要です。次に、Pythonの高度なテクニックについて説明します。
