for文とは
Pythonのfor文は、シーケンス（リストやタプル、文字列など）の各要素に対して、一連のステートメント（命令）を実行する制御フロー構造です。基本的な構文は以下のようになります：
for item in sequence:
# do something with item
ここで、sequenceは走査するシーケンスを、itemはそのシーケンスの各要素を参照する変数を指します。for文のブロック内（インデントされた部分）で、itemを使って各要素に対する操作を定義します。
この構造は、シーケンスの全ての要素が順にitemに代入され、それぞれの要素に対してブロック内のコードが実行される、という流れで動作します。これにより、コードの同じ部分を何度も書くことなく、シーケンスの各要素に対する操作を簡単に記述することができます。これがfor文の基本的な使い方となります。次の小見出しでは、このfor文を使って複数の条件を扱う方法について説明します。
Pythonでのfor文の基本的な使い方
Pythonのfor文は、シーケンス（リストやタプル、文字列など）の各要素に対して一連の命令を実行するための制御フロー構造です。以下に、基本的なfor文の使用方法を示します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
for number in numbers:
print(number)
このコードは、numbersというリストの各要素（この場合は数値）を順にnumberという変数に代入し、その値を出力します。結果として、1から5までの数値が順に出力されます。
また、for文は文字列に対しても使用することができます。例えば、以下のコードは文字列の各文字を順に出力します。
word = "Python"
for char in word:
print(char)
このコードは、wordという文字列の各文字を順にcharという変数に代入し、その文字を出力します。結果として、”P”, “y”, “t”, “h”, “o”, “n”という文字が順に出力されます。
これらの例からわかるように、Pythonのfor文はシーケンスの各要素に対する操作を簡単に記述することができます。次の小見出しでは、このfor文を使って複数の条件を扱う方法について説明します。
複数条件を持つfor文の書き方
Pythonのfor文は、複数の条件を持つループを作成するのにも使用することができます。これは、if文をfor文の中に組み込むことで実現します。以下に、その基本的な使い方を示します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
for number in numbers:
if number % 2 == 0 and number > 5:
print(number)
このコードは、numbersというリストの各要素（この場合は数値）を順にnumberという変数に代入し、その数値が偶数であり、かつ5より大きい場合にその数値を出力します。結果として、6, 8, 10という数値が順に出力されます。
このように、for文とif文を組み合わせることで、複数の条件を持つループを作成することができます。このテクニックは、特定の条件を満たす要素だけを処理したい場合などに非常に便利です。次の小見出しでは、このテクニックをさらに応用した例について説明します。
for文とif文の組み合わせ
Pythonでは、for文とif文を組み合わせることで、より複雑なループを作成することができます。以下に、その基本的な使い方を示します。
numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
for number in numbers:
if number % 2 == 0:
print(f"{number}は偶数です。")
else:
print(f"{number}は奇数です。")
このコードは、numbersというリストの各要素（この場合は数値）を順にnumberという変数に代入し、その数値が偶数か奇数かを判断して出力します。結果として、1から10までの数値がそれぞれ偶数か奇数かとともに出力されます。
このように、for文とif文を組み合わせることで、各要素に対する条件分岐を含むループを作成することができます。このテクニックは、特定の条件を満たす要素だけを処理したい場合や、要素ごとに異なる操作を行いたい場合などに非常に便利です。次の小見出しでは、このテクニックをさらに応用した例について説明します。
実用的な例とコード
Pythonのfor文とif文を組み合わせることで、実用的なコードを書くことができます。以下に、その一例を示します。
# リスト内の数値をフィルタリングする
numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
even_numbers = []
odd_numbers = []
for number in numbers:
if number % 2 == 0:
even_numbers.append(number)
else:
odd_numbers.append(number)
print(f"偶数: {even_numbers}")
print(f"奇数: {odd_numbers}")
このコードは、numbersというリストの各要素（この場合は数値）を順にnumberという変数に代入し、その数値が偶数か奇数かを判断して、それぞれのリストに追加します。最後に、偶数のリストと奇数のリストを出力します。結果として、偶数と奇数がそれぞれ分けられて出力されます。
このように、for文とif文を組み合わせることで、リストから特定の条件を満たす要素だけを抽出したり、要素ごとに異なる操作を行ったりすることができます。これらのテクニックは、データのフィルタリングや分類、集計など、様々な場面で活用することができます。この記事が、Pythonのfor文とその応用について理解する一助となれば幸いです。
