AutomatorとPythonの連携
MacのAutomatorは、一連の作業を自動化するための便利なツールです。Pythonと組み合わせることで、より複雑な作業も自動化することが可能になります。
Automatorの基本
Automatorは、アプリケーション、フォルダアクション、サービスなど、さまざまな「ワークフロー」を作成するためのアプリケーションです。これらのワークフローは、一連のアクション（操作）から構成され、それらを組み合わせることで自動化タスクを作成します。
Pythonスクリプトの実行
Automatorの「ワークフロー」の中には、「シェルスクリプトを実行」や「AppleScriptを実行」など、スクリプトを実行するアクションも含まれています。これを利用してPythonスクリプトを実行することができます。
- 新しいワークフローを作成します。
- 「ライブラリ」から「ユーティリティ」を選択し、「シェルスクリプトを実行」をワークフローにドラッグします。
- 「シェル」のドロップダウンメニューから「/usr/bin/python」を選択し、スクリプトを入力または貼り付けます。
これで、Automatorから直接Pythonスクリプトを実行することができます。
まとめ
AutomatorとPythonを組み合わせることで、Mac上での日常的な作業を効率化することができます。一度設定すれば、クリック一つで複雑な作業を自動化できるので、ぜひ試してみてください。
PythonでExcelを自動化
Pythonは、Excelの操作を自動化するための強力なツールです。特に、openpyxlやpandasといったライブラリを使用すると、Excelファイルの読み書き、データの操作、グラフの作成などが可能になります。
openpyxlの基本
openpyxlは、PythonでExcel 2010 xlsx/xlsm/xltx/xltmファイルを読み書きするためのライブラリです。
from openpyxl import Workbook
# 新しいワークブックを作成
wb = Workbook()
# アクティブなワークシートを取得
ws = wb.active
# データを書き込む
ws['A1'] = 'Hello'
ws['B1'] = 'World'
# ファイルを保存
wb.save('sample.xlsx')
pandasでExcelファイルを操作
pandasは、Pythonでデータ分析を行うためのライブラリです。Excelファイルの読み書きもサポートしています。
import pandas as pd
# Excelファイルを読み込む
df = pd.read_excel('sample.xlsx')
# データを操作
df['new_column'] = df['old_column'] * 2
# Excelファイルに書き込む
df.to_excel('new_sample.xlsx', index=False)
まとめ
Pythonを使ってExcelの操作を自動化することで、手作業で行っていた作業を効率化することができます。一度Pythonスクリプトを作成してしまえば、同じ作業を繰り返すことなく、高速に処理を行うことが可能になります。
MacのcronでPythonを自動実行
Macのcronは、定期的にスクリプトを実行するためのスケジューラです。Pythonスクリプトを自動実行するためにcronを設定する方法を説明します。
cronの基本
cronは、指定した時間に指定したコマンドを実行するためのデーモンです。crontabというコマンドを使って、cronの設定を行います。
# crontabを開く
$ crontab -e
Pythonスクリプトの自動実行
crontabの中にPythonスクリプトを実行するための設定を書きます。以下の例では、毎日午前3時にscript.pyを実行します。
# crontabの中身
0 3 * * * /usr/bin/python /path/to/script.py
ここで、0 3 * * *は「毎日午前3時に」という意味です。/usr/bin/pythonはPythonのパスで、/path/to/script.pyはスクリプトのパスです。
注意点
Macのcronは、通常のシェルとは異なる環境で実行されます。そのため、スクリプト内で使用するパスは絶対パスにする必要があります。また、Pythonのバージョンやパッケージの依存関係に注意する必要があります。
まとめ
Macのcronを使ってPythonスクリプトを自動実行することで、定期的な作業を自動化することができます。ただし、cronの環境やPythonの設定に注意しながら設定する必要があります。
